蝉は、やがて死ぬる午後に気づいた。ああ、私たち、もっと仕合せになってよかったのだ。:2017年09月12日分

2017/09/12(Tue)

[音楽] Donald Fagen/Snowbound

ちょっと知ったのが遅かったんだけど、Steely Dan のギタリスト Walter Becker が今月3日に亡くなったそうだ。

自分は Steely Dan って若いの時分には良さがあまり判らなかったというか当時は AOR 全般が苦手だったというのはある、精神的な余裕が無かったんだなあの頃は。

それでも Donald Fagen が Becker と再び組んだソロアルバム「 Kamakiriad」は好きでよく聴いた、特に「Snowbound」という曲は雪が降りだした日には必ず思い出す。

歌詞とはあまり関係の無いディストピアが登場する映像は、数々の変態PVで有名な鬼才 Michel Gondry、興味のある人は DIRECTORS LABELの BOX Set にお仕事集があるので是非(まぁ絶版だけども)。

なおこのエディットでは Becker の名演奏ギターソロがカットされてるのでアルバム買ってオリジナルを聴こうず。 イントロの印象的なベースラインも Becker が Sadowsky で弾いてるんだけど、そっちは当時出てたシングルに Vocal + Bass + Drums だけのバージョンがあってベース弾きのはしくれとしては絶頂モノ。

ちょっと話は逸れるけど Fagen の「I.G.Y」という曲は ThinkPad の CM でも使われてたな…

Fagen が弔辞で述べてるけど Steely Dan の解散は Becker がドラッグに溺れた事が原因として大きいのだけど、健康を取り戻しこのソロに参加したことで Steely Dan が再結成するきっかけになったアルバムだった(あまり評判にならなかったけど同時期に自身のソロ「 11 Tracks Of Whack」も作った)。 そして再結成後は精力的にツアー(そもそもSteely Danといえば長いことライブ演奏はやらないバンドだったのに!)を続けていた。

特にここ最近のライブではドラマーにKeith Carlockを起用して、またそれが演奏良い影響を与えていたと思う。

ちなみにCarlockについてはこのDrum Offの演奏がめちゃくちゃカッコいいのでおすすめ。

そして Fagen も今のバンドは居心地がいいのだろう、弔辞で「2人で作った音楽を生かし続ける為にも、自分ができる限りSteely Danの活動を継続する」ことを宣言し、追悼ツアーの日程も発表されたようだ。

FagenにとってはもうBeckerとのデュオではなくバンドなんだという認識があるみたいだし、もしかすると将来的に新作もあるのかもしれないね。