The Man Who Fell From The Wrong Side Of The Sky:2016年9月24日分

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2016/9/24(Sat)

[映画][音楽] 地球に落ちて来た男

万年Bクラス球団横浜に落ちて来た男、三浦大輔が今年限りでの引退を発表したその日、ニコラス・ローグ監督、デヴィッド・ボウイ主演の1976年の映画「地球に落ちて来た男」の4kリマスタを記念したリバイバル上映を、関内横浜スタジアムから歩いて15分程度、風俗街ど真ん中の名画座で観てきました。

とにかく4kリマスタが素晴らしいです、昨今の映像修復技術のヤバさは先日リリースされたザ・ビートルズの 1+収録映像の 修復プロセス解説動画で驚愕してはいたんですが、決して優れた設備とはいえない古びた名画座でもはっきりと感じました。

こちらが旧デジタルマスター

いかにも70年代の古色蒼然とした映像で、今更これを新規のお客さんが映画館で観たいか?というと首を傾げてしまいます。

そしてこちらが新4kリマスター

シネフィルム特有の ホコリやキズはほぼ完璧に取り除かれ、色調とコントラストもまるでつい最近に撮影されたデジタル映画のように明瞭で、最新のSF作品かと見まごうばかりです。 映画の主人公、ボウイが扮するトーマス・ジェローム・ニュートンが水の惑星と呼んだアメリカの自然の空気を感じるかのような仕上がりです。

このニュートンというキャラクターは、彼がアルバム「 ステーション・トゥ・ステーション」で 「シン・ホワイト・デューク(痩せた青白き公爵)」という新たなるペルソナを生み出したきっかけとなりました。 続くアルバム「 ロウ」と共に、映画のワンシーンがジャケットに採用されるなど彼にとって重要な転機となった作品です。

そして今年の1月に急逝する直前まで彼はこの映画の舞台化に残りの生命を削ってまで没頭し、遺作となったアルバム「★(Black Star)」からの最後のシングルカット のPVも40年の時を経て、死の床につくシン・ホワイト・デューク(=ニュートン)を鬼気迫る表情で演じています。

舞台と同名の最後のシングル「ラザラス」

この4kリマスタ版のブルーレイは11月より各国で発売になるそうなので、劇場で観られなかった人は買うといいと思うよ。 あと40年目にしてはじめて サウンドトラックも発売になりました、ボウイは曲書いてないけど「夢のカリフォルニア」で有名なママス&パパスのジョン・フィリップスやグラミー獲った日本人パーカッショニストのツトム・ヤマシタなどが参加しています。 お勧めはいかにもマンハッタンの繁華街に似合うAOR調のインスト「Window」ですかね、このお洒落な曲をバックに映画ではいともたやすくえげつない行為が…

あらすじは 公式サイトあたりからどうぞ。

世間一般的には「難解なカルト・ムービー」「ただのポルノ」「史上最悪の特撮シーン」などと批判の声も多く、正しく理解されてるとはいい難い作品なのですが あまりにもそれは短絡的な見方であり、ある意味ニコラス・ローグ監督の思う壺なんですよなそれ。 そのうち批判されてるシーンなんかについて解説書きたいのですが、前の記事も途中で書きかけて止まってるしな(しろめ)。

んで下世話な話をすると、デヴィッド・ボウイの乳首の色の再現度がヤバい(ここから知能低下)、まるで目の前で脱がせてるかのようです。 名画座に集結した年季の入ったファンのおばちゃん達の股間の濡れる音が聞こえるかのようでした。 しかも139分の完全版で、ひたすらボウイがスケベしようやに興じる20分間の追加シーンはR指定無いにも関わらず性器無修正です。 若き頃の両性具有者のような美しい肢体のボウイのちんちんが4kでスクリーンで堪能できるわけですよ、もう腐女子はこの映画を観ずにして何を観るのだという。

あとは 原作本の翻訳が復刊して欲しいんだよなー、扶桑社から出てるやつとても入手困難でして。 SF小説としても珠玉の一冊だと思います。

結論としては、劇中のニュートンの言葉を借りれば「どんなに小さくても可能性、希望はある」です、ここからハマの番長が日本シリーズで優勝して胴上げするまでワイらはポジらねばならない(*^○^*)


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