Not only is the Internet dead, it's starting to smell really bad.:最新 5 日分

2022/01/29(Sat)

[どうでもいい話] Birds of a feather flock together

その道のプロが自分の仕事を題材としたフィクションを楽しめなくなる現象、養豚業の人が映画「ベイブ」を観るとシーンが変わるたびに主人公ブタが別個体になってるのにイライラするという話を聞いて腹筋がダメだった。

まだ続くのかよの 前回の続き、ツイ消されてしまったが「JAXAがプラネテスによって実害を被ってる」という主張の正体がだいたいわかった、 現在のJAXA理事長である山川宏氏が2018年の就任時にはっきりとJAXAの使命に宇宙ゴミ回収を重要課題として挙げてるんやな。

この新方針のもと タスクフォースが立ち上がって、その結果として前々回に追記した経産省からアストロスケール社 *1への助成金につながったわけだ。 おそらくその裏で人事なのか予算配分なのかは知らんが自分らのプロジェクトが割り喰ったとかそういう話なんだろう、つまり主語を勝手に大きくしたパターンだろな。

なおこの会社はそれが呼び水となり 海外含めて累計334億円なんでや!阪神関係ないやろ!の調達に成功し日本でも有数のユニコーン企業となったそうで、どっかのロケット企業の存在が霞んでしまったと。 ちなみにプラネテスってのは阪神が8年連続日本一になるファンタジー漫画です。

もしかしてJAXAとしてはやりたくねーけど政治家にプラネテス読んでデブリデブリ騒いでる人でもおったんかなーと思ったが、この山川氏は初のJAXA内部のしかも研究者からの理事長抜擢で研究テーマがそれより前の2015年くらいからスペースデブリに関するものなんだよね( 論文)、ということで政治介入では無いっぽい。 ただまぁ時の内閣が大阪G20サミットの手土産に持ってってるみたいなので、新理事長人事そのものが政治マターだった可能性は無きにしも非ずだが。

それと四半世紀前に発表されてる作品を、今の今までSF村で重鎮扱いされとるほどの人物が読んでなかったのが解せなかったのだが、本人のブログに「SFに人間ドラマは要らない」という主張があるのだな。 ということでお仲間からある程度の内容を伝え聞いてて無視してきたんだろうね、というかそのお仲間は10年以上前から作品アンチであらゆるところでクソ漫画と公言してたそうで。

まぁ本質的に「俺たちSF村に挨拶もなくSFを書くな」的な限界村落なんだろなあそこらへん、同じような羽の鳥はともに群れるのだ。

*1:代表は元TurboLinuxの人なのな、かたやLindowsだし。

2022/01/28(Fri)

[どうでもいい話] SFはバラードとディックだけ読めばいいよ

前回の続き、結局はツイ消し&謝罪というクソダサいことに、そんで何がJAXAという組織に迷惑だったのかの説明は?焚書ムーブまでしたんだからこれで済むとでも?

そもそも件の難癖に関してリアルの話では高度の低いデブリは落下して燃え尽きるから安全という主張が根本にあって定年後に立ち上げた商売にとって邪魔だった推察されるけど、作品世界においてはデブリの数はリアルより指数乗で存在し、一方で現代の旅客機並みに極音速旅客機が成層圏を飛び回ってる世界観なので前提条件が違うのよね。

リアルすらもっと低い高度を飛ぶ現代のジャンボジェットが隕石とニアミスしたインシデントが存在するし、作品中でもユーリ夫妻の搭乗した極音速旅客機が事故を起こすまではデブリの危険性は予測できない事態だったと語られてるし、それを契機にデブリ回収業が活発になったとなってる事すら読めてねえのだよな。 しかもそれ自体が宇宙開発に携わる企業による一般人へのイメージアップのためのよくあるやってますよーアピールで、大して効果のある仕事じゃないっていうアンビバレンツまで語られてるのにね。

ここまで読解力に難がある(そもそも読んでないだろ)のが日本の宇宙開発の一線級で限界集落SF村では司令とか崇め奉られてたってのが残念過ぎてな、やっぱ有人ミッションや軍事転用を政治家マターにして逃げ回ってるヌルい組織じゃヒヤリハットなんぞ生まれんよね。

そんで件の人脈に連なる某漫画家は、ろくでもねえパトロンしかいねえロケットごっこに幸村先生誘うようなクソムーブかますより、本業に勤しんでご自分でシン・プラネテス描いて啓蒙してくれませんかね?

ところでJ.G.バラードの美しい文体と滑稽無稽な作品群を今読み返すと気候変動や移民に社会下層の問題そしてタワマン住民の狂気やイカれたアメリカ大統領と、誇張こそあれ半世紀を経た今や現実の問題となっていてこいつ予言者かよ…と戦慄してるのである、人が想像できることはいつか現実のものになるのだ。 そのことについてP.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」における放射性物質降下予報が2011年に現実のものとなったことで気づくべきで、意識が10年遅れているのである。

2022/01/27(Thu)

[漫画] 幸村誠/ΠΛΑΝΗΤΕΣ

そもそもプラネテスという作品ってタイトルの原意通り「惑う人」がテーマの作品であって、ハードSFとかいうしょーもな設定厨おじさんのシコネタじゃないのよね。 人生という迷宮に彷徨い宮沢賢治の物語や大槻ケンヂの歌詞 *1に触れたりするような人間でないと理解するのはちょーっと難しいのかな?

「銀河鉄道の夜」を読んでる最中に宇宙空間でSLなんてありえないプロとして迷惑してます訂正を要求しますとかいいだしたら実際狂人で、こちとら男爵を相手するタナベじゃないので

え~ご乗車ありがとうございますここで突然ですが
罪を背負った人間ならびにつまらない人間は
今すぐ飛び降りていただきますのであしからず
お出口は左側でございます

とレティクル座行超特急のアナウンスを以下略、登場人物が歌詞とぴったりじゃねーか

まあ本人らは炎上が本業みたいなもんなんだろうが、発言元と人脈つながりのいつも饒舌に作品論語る某漫画家が「スペースオペラとは古くからの海と船乗りの物語の換骨奪胎であり現実の宇宙やロケットがどうとか知るかバカ」的にお仲間だろうが一刀両断することもできず底が知れたと評価が下がったり、そもそも名前がよく似てるだけの某SF作家が風評被害を受けてたりすることの方がウケるのである。

んでリアリティどうのと難癖つけられてる主人公のハチマキだけど、そもそも宇宙現場猫の時代でエリート性なんて無い時代だし、そもそもあれってメタ的に読みとればプラネテスで突然デビューを果たしてしまい経験の無さから暗中模索でもがいてた幸村先生自身の投影だから「こんなやつと仕事したら危険」なんてのは当り前の話であってな。 身分不相応な宇宙船を持つという夢は将来は漫画家になれればいいなぁというふわふわした夢、突然に木星行きを決意するのはアシスタントからデビューを果たすだけでなくトップクラスの漫画家になるという無謀ともいえる決意。 そういう無謀さに苦言を呈すタナベは師匠である守村大がモチーフ、つーかリアルに「愛が無ァ───い」って日々叱咤激励されてたんだと思うあの師匠の作風からして。

そもそも読切のつもりで書いたと思われる「PHASE1 屑星の空」が大好評で連載化が決まったものの、二話目以降は筆がまったく進まず(インタビュー曰く「燃え尽きてしまった」)掲載間隔が年単位となってしまう。 あまりの遅筆っぷりがネタになるくらいだったのだけど、そんな状態で漫画家として喰っていけるのかの不安に苛まれたあたりの体験を元に私小説として方向転換したのがタナベの登場回から、そして「PHASE8/9 サキノハカという黒い花」で

全部オレのもんだ
孤独も
苦痛も
不安も
後悔も
もったいなくてタナベなんかにやれるかってんだよ

のハチマキの闇落ちは先生がまさにあんな感じになってたんだろう、普通の人はこの作品読んだらここ自分の中にもハチマキを見出して共感するなりするとこなんですよ。 私小説なんて読んだことも無いとかそもそも共感能力欠いてる人には難しいかな?

ともあれ幸村先生は続くヴィンランドサガで世界に羽ばたく漫画家となった、つまりハチマキは木星に辿り着いたとイコールってこと、リアリティしかない話じゃねーの設定厨には何言ってるのかわかんねーだろうけど。

ハチマキのように自身の感情を自分の糧とすべくもがくのでなく「せや、このワイの不快感を皆にもおすそわけするで!」という虚しいツイッターの使い方しかできないおじさんの デブリクソツイはリツイートにより加速し、ご同類のおじさんに次々と玉突き衝突し、インターネットが人の居ることのできない無間地獄と様変わりします、これが ケスラーシンドロームエコーチェンバーというやつです、怖いですね。 あの空間で一日中ご高説垂れてるタイプのおじさん、それまでの人生においてこの作品における「惑い」の象徴である黒猫が目の前に現れたことのない幸せな人生なんだろうなとは思う。

幸村先生もそれこそ第3巻に登場するタナベ父の

バカは死ななきゃなおらねェッ!
バカは死ななきゃなおらねェェッ!
オレのことだ
テメェらのことだ
オレのことだ
テメェらのことだ!!
縁なき衆生は度し難ェぜバカ野郎ども!!
どいつもこいつもいっぺん死ね!!
いっぺん死ね!!(x8)
オレをそんな目で見るんじゃねェッ!!
バカは死んだらなおるんだ!!
わかってんのかァ!?ボケども!!
何がイェ───だテメェら───っ!!
全員あの世でシャカに説教もらってきやがれ───っ!!

のページでも画像レスしてやればいいと思うのだが、まぁ大人の対応ですわね。

ただまあ個人的な感想として、原作から内容を大きく変えてきた(原作が完結する前のアニメ化だから変えざるをえなかった?)アニメ版の監督ってのも、原作を理解できとらん側の人間かなぁという印象なんだよねアレ。 忍者みたいなアニオリはあれど「PHASE13 風車の町」「PHASE18 グスコーブドリのように」のような重要エピソードが無いのよね。 これじゃタナベもロックスミスもただのカカシじゃねーかと思ったら事実そうなってな…世の中には自分の嫌いなキャラはフェードアウトさせる的な原作改変する人いるけどそういうタイプなんかな。

特に後者のエピソード、仕事に傾倒し危険な実験で多くの人間を巻き込んで命を落としたヤマガタは信念に殉じたようでいてもその実は「惑う人」であり(必然的にロックスミスもそうなる)、テーマとして外すとか論外なエピソードだと思うんだよね。

(追記) そういえばオーケンの機械って曲の歌詞もブドリとネリ(=ヤマガタ兄妹)がモチーフなのに気づいた。

髪かきあげ図面引いて
奇妙な話を熱く語った

あの男は狂っていた
本当に人を救う気でいた

ほらごらん天使を呼ぶための機械さ
これで消せる人の哀しみを
空へ

今彼女が空へ向ける機械は
誰にも愛されぬ彼の思い出
彼女だけがひとり男を信じた
きっと彼女だけには見えるのでしょう
天使の翼が

(追記2) なるほど、経産省の予算が自分らの飛ばないロケットでなくスペースデブリ回収用の船外汎用作業ロボットに回されたことの逆恨みで、お門違いのフィクション叩きやってんのか。餃子屋と同じで最初から炎上狙いだなこれ。

*1:どちらも作中で引用されている。

2022/01/17(Mon)

[オレオレN6] cat -u

しばらく前にThinkPad X220が壊れたのに続きX201とX200sも壊れたのでやむなくX60sを引っ張り出す羽目になってしもうた。 ところがこいつはCoreSolo U1300 1.06GhzとかいうWindows エクスペリエンスインデックス(死語)で1.5という数値を叩き出すゴミCPU搭載なので、ブラウザで今時のJavaScriptを多用したウンコページを開くと即ビジー状態でハングするわちょっとした画像の表示にも数十秒かかるのでそろそろストレスで全身の穴から血が噴出しそうである。 さーどうしたもんか。

前回の続き、残課題であったputchar(3)を使わず自前でバッファリングして適宜write(2)するは、こんな 差分でGNU coreutilsの性能を僅かにだけど上回れる目処はたったのでよしとしよう。

なお現時点ではオレオレcat(1)は-vオプションと-nオプションの性能がGNU coreutilsに負けてるので、その部分を直さんと完全勝利までは届かんもよう。ここはまた後日すね…

つーかgetc/putcharを使わずに自前でバッファリングして速くなるのなら、stdio FILEのsetvbuf(3)によるバッファリングとは何の為に存在するのよって話なので、libcの実装 がクソに改良の余地があるのではという話なのだがアーアーキコエナイ、あの辺は 後方互換性地獄があるから触りたくないのだよな…

なおGNU coreutilsの実装だとオレオレN6では効果のない

といったパラノイアなコードが見受けられるのだが、これ他のOSだとどんくらい効果あるんかのう。

残課題は自前でバッファリングしたことで-uオプション指定時のsetbuf(NULL)によるバッファリング無効が効かなくなる問題をどうするかやな…

そもそもこの-uオプションが実装されたのってV7 UNIX、つまり

の時代で何らかの理由でバッファリングを回避する必要があるユースケースがあるっぽいのだがそれがよく判らない。

いちおうTOGのcat(1)仕様のApplication Usage読むと、mkfifo(1)で作成した名前付きパイプ相手の処理想定してるようなのだがよくワカンネ。

ちなみにGNU coreutilsでは-uが未実装(指定しても何もしない)なのに困ってないようだし、そもそもV10 UNIXではやっぱりgetc/putchar使うのやーめた!とアセンブラで書かれてた時代と同様にread/writeが使われるようになり(まぁ性能が理由だろうね)、更には-uオプション自体が削除されておるのだ。

ということでPOSIXにおいてcat -uオプションが存在する意味、もしかしていつものPOSIX MISTAKE CORRECTなんじゃねえの感がある。

2022/01/12(Wed)

[どうでもいい話] オープンソースにしない自由もGitHubを使わない自由もあるよ

オープンソース開発者、広く使われてるライブラリを破壊し、多くのプロジェクトに影響だと。

まぁぶっちゃけ

で、争いは同じレベルのもの同士でしか発生しないのである(例のカンガルーの画像略)。

で金の話、今風のナウい解決策としてはGitHubもソースコードのあらゆる箇所にコメントで広告入れまくるかいっそ難読化加工して、有料会員だけオリジナルのコードがチェックアウトできるようにして、その収益を作者に還元すればいいんじゃないですかね(適当)。

まぁこんなのマジでやったとすると今度はYoutubeのように他人の権利物をパッチワークして金を稼ごうとする泥棒が雪崩れ込んできて破綻する未来しかないので、あくまでこれは冗談絶対に成功しないと断言し…いやもうこれわかんねえな。ここ20年くらい泥棒が成功する姿ばかりみてきたからな、ゲームチェンジ(笑)。

そうそう、昔はプログラム国際化(ドキュメントの翻訳ふくむ)なんてやっても一銭にもならんしハッカー(死語)としても底辺と蔑まれ時には叩かれまでされたのだが、いまやYoutubeで海外の他人の権利物(スポーツものとかね)にDeepLで翻訳した字幕をつけて適当にテロップつけてアップロードするだけで100万チャンネル登録で札束風呂も夢じゃないのです。はー!そらもうオープンソースなんて誰もやらんわ!

オープンソースと金の問題で思い出すのは、TheoがSun MicrosystemがOpenSSHを金銭的に支援するのではなくSunSSHをフォークしたことを嘆いてた件かな(Oracle買収後にOpenSSHに回帰)。 なおOpenSSH自体もオリジナルSSHが有償化する前のバージョンからのフォーク由来なので、オリジナルSSHの作者もOpenSSHによるフォークを嘆いてたというオチがつくのだが(後に商標でもめてたな)。